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用語解説
   
  以下の解説は主に「生態学辞典−増補改定版−,沼田真編,1988」による。

植 生 ある地域を覆っている植物体の総称。

  植物群落 同一場所である種の単位性と個別性をもって一緒に生活している植物群を指す操作的・便宜的な植生の単位。その大きさや広がりについて、特に規定はない。同じような立地では、相観・構造・組成などがよく似た群落が、ある程度の再現性を持ってみられる。

  現存植生 現実にそこに存在している植生。植分。

  現存植生図 現存植生の配分を地図上に示したもの。相観的・植物社会学的、その他の方法で決定された群落単位を地図上に表現する。植物生態学的・植物社会学的・植生地理学的研究に対してはもとより、土地利用・自然保護等に対しての基礎図ともなる。

  自然植生 人間の影響をまったく受けず、自然のままに生育する植生。

  代償植生 人間の影響によって、立地本来の自然植生が様々な人為植生に置き代わったもの。

  潜在自然植生  人間の影響を一切停止したとき、その立地に生じると判定される自然植生。

  原植生 人間が植生に影響を加える直前までの自然植生。原始植生。

  遷 移 ある生物共同体が他の生物共同体に移り変わる過程。移行が進行的であれば、終局的に極相の生物共同体への発展する。

  植物社会学 植生の科学。Braun-Blanquet, Tuxenなどによって発展させられた植物社会の組成・構造・発達・生態および立地条件や人間の干渉との多様な相互関連について総合的に研究する生物学の一分野。

  相 観 植物・植物群落の外形を全体的にとらえる見方。

  群 系 類似の相観を持ち、同じような気候条件・環境条件下でみられる一群の群落を指す上級の植生単位。主に植物地理学的なスケールで世界の植生を区分するのに用いられる。

  クラス 植物社会学的群落単位の最上級単位。

  オーダー 群目とも呼ばれる。植物社会学的な高次の群落単位。

  群 団 植物社会学的群落単位の一つ。群集とオーダーの間のランクにある。群集と種の群落適合度を用いて更に高次の単位としてまとめたもの。

  群 集 特定の種組成・生育条件および相観をもち、植物社会学的群落分類における基本単位。